サラリーマンの時代は終わった

「もうサラリーマンの時代は終わった。」 テレビから聞こえたファーストリテイリング代表取締役会長兼社長 柳井正の言葉。奥が深いコトバとは思うのの、要するにサラリーマンであっても経営者のスタンツで主体的に考え、判断し、周囲を巻き込んで事業に邁進すべし、というトップからの要望なんだろう…と噛み砕いてみる。確かに数カ所の事業所を経営サイドから見ていて、スタッフ自身が事業の方向性やビジョンを主体的に考え、共有し、経営者と意を同じくして実行してくれるなら、それに越したことはない。そのためには経営サイドからのビジョン提示が明確であることや、権限の委譲と信頼関係の構築等々必要な要素が多々あるように思うが、それはさておき、そのような主体的且つ横断的に物事を捉え、考え、報告・共有し、部門部署を動かすことができるスタッフは超極めて限られているし、それは正直 教育で勝ち得るものよりセンスや性格に起因するところが大きいような印象がある。何となく斬新なコトバではあるが、実際のところ求められるサラリーマン像は2種類あって、全体を引っ張っていくタイプと、現場を間違いなく処理するタイプ。この区分は一般的には前者が出世し、後者の評価が上がりにくいが、両方存在しないと組織は機能しないし、前者が後者に化けたり、後者が前者に化けることも滅多にない。仮に全員前者になったとしたら纏まりがつかないし、前者よりの前者と後者よりの前者にステージアップすることよりも、むしろ前者と後者が明確に分かれて、互いの価値を認め合う方が個人的には良好な組織形成のような気がする。経営者に近いサラリーマンになるか、いわゆるサラリーマンに徹するか。何れにしても生き方は多様化しているし、前者が後者、後者が前者に化けることは基本的に無いので、サラリーマンの時代は終わったと言い切るのは少し酷なのかもしれない(前者のみ正社員、後者はパート・派遣というニュアンスであれば恐ろしいことだ)。前者の育成も確かに大切だが、後者の現場力強化も殊更重要且つ現実的な判断であり、できれば後者を大事にできる組織づくりをしたいと個人的には思うものの、雇用期間と個々の能力に応じて彼らの評価・給与を維持向上させる経営環境を維持することは、それはそれで極めて大変なことである。つまりのところモノカネではなく、「ヒト」が一番ということは揺るぎない真実と思う。

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