読書メモ (天下り酒場ほか)

ここ数週間で読んだ本をメモ書き程度に記録しておこうと思う。
購入した本はこの3倍ぐらいあるのだが、実用書(参考書)等もあることから とりあえず4冊。

天下り酒場 原宏一さん
 前回の本ブログでも取り上げた 前作「「床下仙人」と併せて 最近どこの本屋さんでも
 平積みされ、正にブレイク!した感じである。発想豊かに これでもか これでもかと
 思いもつかない方向に話が進展する。現実味が一見無さそうで かといって全く無い
 訳ではなさそうな 社会や心の隙間をつきまくるテーマ設定はやはり独特の世界観で
 あり 非常に興味深く おもしろい。

査察機長 内田幹樹さん
 「査察機長」は、航空モノの小説には珍しく、機体不具合や天候不良、ハイジャック
 などのハプニングが一切おこらない ある意味 非常に静かなストーリー展開だった。
 タイトルの通り中堅機長が査察機長同席のチェックフライトを受ける、ただそれだけの
 内容なのだが、中堅機長・査察機長・ベテラン副操縦士3者の視点から複層的に
 心理面を含む細やかな描写が成されるなどの工夫により、読む者に緊張感を持たせ
 最後まで引きつけて放さない なかなかの1冊だった。僕の中では内田氏作品の中で
 ナンバー1である。(気づくと前回の本ブログと同じ作者の作品が続いている)

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて 佐藤優さん
 完読に結構時間を要した1冊だったが、いち外務省職員が国益を考え 大物政治家や
 海外要人と外交活動・外交戦線を張る生々しい事実に触れ、また国策捜査の概念や
 検察官との これまた生々しいやりとりを知り、いわゆる「むねおハウス」をシンボルに
 マスコミを筆頭に国民が単純に鈴木氏と外務省を「悪」と定義した裏側をかいま見る
 ことが出来たことは非常に興味深く有益だった。ただ、この本に書かれていることも
 必ずしも完全な事実かどうか定かではない、、、このレベルの話には 何れにも立場に
 基づく主義主張・プロパガンダがあることから、結局のところ いち市民としては この
 本も興味深い読み物の域を出る内容ではないように思われた。

交渉人 五十嵐貴久さん
 犯人との交渉を担当するネゴシエーターの活躍を描いた1冊。読みながら なにやら
 犯人交渉の教科書を読んでいるような違和感があったのだが、その違和感がオチに
 つながっている。ただ そのオチも やや唐突 且つベタであり、前フリの割にオチが
 短くあっけないので、読み終えた後の満足感にやや欠けるように個人的には思えた。
 ただ描写や展開は心地よく、続編に期待したいと思う。




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  • 本の切口 04022008

    Excerpt:  日本という国家は不思議である。国家機密を守り、他国のスパイ活動を処罰する法律もない。他国の情報を積極的に収集管理し、国益にかかわる情勢判断、分析する機関もないに等しい。その能力がないかというと、民間.. Weblog: つき指の読書日記 racked: 2008-04-01 15:54