あやつられた龍馬 (加治将一さん)

正式なタイトルは「あやつられた龍馬 明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン」である。日本人の一般的な感覚としては「日本の明治維新を操った男:坂本龍馬」であり、まかり間違えても彼が「あやつられた」などと表現されたことは かつて無かったのではないか。また、明治維新は日本人の日本人による日本人のための革命だったと思っていたが、海外からの干渉や誘導は一切無かったのか、と改めて問われると 当時の時代背景と改革の内容と進行の早さにはギャップが大きく 些かの違和感を感じない訳ではない。

「日本において、体制の変化が起きているとすれば、それは日本人だけから端を
発しているように見えなければならない」 (慶応2年4月 英国外務次官公文書)

確かに坂本龍馬の人生も、激動の時代と 彼一流の行動力・洞察力によるものとは言え、あまりにも発想が柔軟(突飛)で、上層関係者との出会いや 彼が興した数々の事業の実体が具でないことも また事実である。この本に記されていることは、いわゆる教科書に載るような史実ではないかもしれないが、明治維新の裏舞台が海外からの自由・平等・博愛の精神に基づく秘密結社と、政治的・経済的理由に基づく英国の介入(お膳立て)によるものだったとする 全く新しい着眼点と歴史の読み解きは サスペンスを読んでいるような興奮感もあり、また 新たな事実の提示には納得させられる点も多かった。何となく時期が重なったこともあって、日本版ダヴィンチコードのような印象もあり、一気に読み進めた 新しいタイプの「歴史書」だった。


〔表紙カバーより〕
龍馬をあやつった陰の「力」とは、そしてなぜ彼は暗殺されたのか!?
  ・なぜ下級武士の龍馬が「薩長同盟」を仲介できたのか
  ・謎の武器商人、トーマス・グラバーとは
  ・グラバー邸の隠し部屋に龍馬がいた
  ・英国公使館を放火した伊藤博文が「英国密航」できた理由
  ・「亀山社中」は武器輸入のダミー会社
  ・日本発のフリーメーソンメンバーと薩摩藩士・五代友厚の密会
  ・龍馬が「最後の手紙」に込めた暗号と「龍馬暗殺」の真犯人



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