アフガニスタン退避勧告と韓国人拉致

タイトルは外務省海外安全ホームページの安全対策カテゴリーのひとつである。
 http://www.pubanzen.mofa.go.jp/index.html

全部で4段階あり、安全な方から
 「十分注意してください」
 「渡航の是非を検討してください」
 「渡航の延期をお勧めします」
 「待避を勧告します。渡航は延期してください」  と表現されている。

アフガニスタンで19日 韓国人のボランティアグループ23名がタリバンに拉致された。残念ながら23名のうち1名(ペヒョンギュ牧師)が殺害され、残りの安否も定かではない状況が未だ続いている。牧師さんは今日 無言の帰宅をされたようだ。キリスト教系のボランティア団体で、カンダハルの病院や幼稚園でボランティア活動を行った後、23日に帰国する予定だった。

しかし、何故この時期に いわゆる素人ボランティアさんが、先方にとっては異教徒である宗教心と善意のみを抱えてアフガニスタンに渡航したのか甚だ疑問である。(妙な表現だが)行く方も行く方だが、行かす方も行かす方で、受け入れる方も受け入れる方だ。韓国政府も同様の警戒レベルと思われるが、先ほどの外務省海外安全ホームページでアフガニスタンを調べると、もちろん「レベル4:待避を勧告します」と記されている。法的拘束力は無いとは言え、自国の政府が「行くな」と警告している地域に、しかもボランティアとして渡航することは自殺行為としか言いようがない。タリバンの拉致・殺害は許されることではないが、タリバン側からすれば、彼らは異教徒・素人・韓国人(お金持ち)と三拍子揃った鴨ネギ状態だったことは容易に推察できる。たとえ善意であったとしても、たとえ無事帰国できたとしても、たとえ今回のような拉致事件が発生しなかったとしても、「自国のルールが守れない者に他国の国造りに参加する資格はない。」という、或るNGO代表の方が話されていたフレーズをを思い出す。

また、元外務省職員の方の話しによると、警戒レベル3「渡航の延期をお勧めします」になると、一般的に日本の企業は職員の渡航を中止するため 経済活動がストップしてしまうことからも、出来る限りレベル2+具体情報で警告を発しつつ、レベル3を発する状況判断は極めてシビアに行われているらしい。つまり、レベル2でも相当危ないし、レベル3は超危ない、レベル4は論外と思った方が良いようだ。国交・移動の自由など、国が国民の渡航を法的に制限することには難しい問題もあるのだろうが、それを乗り越えて自国民を是が非でも強制的に護るという、もう少し強いスタンツや情報発信があっても良いような気もする。

「憂い無ければ備えなし」 このフレーズも先ほどの方の表現だが、危険地域のボランティアのみならず、一般生活に於いても 人間関係に於いても 様々な場面で有効な「危機管理」の標語ではないかと思う。いつもとは違うことをしようと思うときには 強い信念とは別に、念には念を入れた冷静な情報収集と、その専門的な分析に基づく 中止・延期を含む 余裕を持った行動計画が大切であると学ばされる。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

驚いた

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック