バッテリー (あさのあつこさん)

岡山県民なら読まにゃぁな。
どこの本屋にも平積みで、映画にもなっとるけんな。

ということで、手にした「バッテリー」。
基本的には天才と思しきピッチャーの巧くん(中学生)が仲間やライバルと繰り広げる思春期(反抗期)物語である。非常に描写が豊かで変化に富んだ県北の自然や、感受性豊かな思春期の子供たちの行動が見事に表現されている。

しかし、何となく母親目線・女性目線を感じたのは僕だけだろうか。中学男子はもっと直情的で衝動的で男として生々しい葛藤に満ちた存在のような気がする。1巻から5巻まであるが、描かれているコマはかなり短い。しかも、引っ張りに引っ張ったクライマックスの結論が無い。何となく結論は描かれないんだろうな・・・と、うすうす途中から気がついていた、と言うよりも結論が描かれていないことに恐怖を覚えながら薄くなる左手のページの軽さに戸惑いながら、やっぱり「結論が無かった」で終わってしまうのは、全巻大人買いし、全巻を読破した者としてはやはり寂しいものである。

これが児童書なんだろうな・・・と思い出す。
巧くんは何故そのような言動をとったのか、豪くんは野球が楽しかったのだろうか など、自問自答をしながら読み深めていくには最適の本である。故に結論も自問自答で読者が自由に描けば良いのである。

結局、「勝ったのか負けたのか」「ホームランを打たれたのか打たれなかったのか」「巧はその後プロになったのか」「豪くんは医者になったのか」「瑞垣くんは煙草を辞めたのか」「門脇はゴリラ顔なのか」「新田市は新見市か神郷町、横手市は横田町なのか」、、、色んなことが気になってしょうがない。

でも、きっと○○なんだろうなって、ひとつひとつ心の中で答えが返ってくる。
結局、あさのさんの策略にはまってしまっているのだろう。
今となっては、もういちどゆっくり読み返して その答えが正しいか否か自問自答の再旅行に出るしかないのである。



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