サウスバウンド 上・下 (奥田英朗さん)

本当に面白い1冊で あっという間に読み切ってしまった。

単に非日常的な面白ストーリーで楽しくお気楽に読み切ることもできる反面、深く読めば実に多くの何気ない日常に対して手厳しい思想的攻撃を試みた刺激的な1冊にも読める。非現実的に思える設定が、テンポ良く進むストーリー展開と共に いつしか小学生である主人公に感情移入することで、個と集団、権利と義務と所属と自立、右派と左派、権益と腐敗など、普段接しつつも 敢えては深く考えることの無い ある種「重い」テーマを軽々と持ち出し、さらけ出し、放り出し、不思議な家族愛と絆のもと「上原家」は猛然と突き進むっ! 読み終えたあと、しばらく興奮がおさまらない。

豊川悦司・天海祐希さんらが出演して 既に映画化もされており、岡山では10月6日から「TOHOシネマズ岡南(086-261-9051)」「シネマ・クレール(086-231-0019)」で上映が始まっているようだ。あのストーリーを2時間で忠実に再現・表現することは現実的では無いと思われるが、どの一部を切り取っても味わい深い面白い作品に仕上がっていることと、機会があれば是非 映画館に足を運びたいと思う。

サウスバウンドは「本屋大賞2006で第2位を獲得」と帯に書かれていたのだが、正直それが どのような賞なのか、スゴイことなのか今ひとつよくわからなかかったが、「本屋大賞」とは 売りの現場からベストセラーを作ろうと、全国の書店員が自分達が最もお客様にお勧めしたい本を投票で選んだものらしい。因みに2006年の第1位は「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」、2007年の第1位は「一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--」、2位は「夜は短し歩けよ乙女」、3位が「風が強く吹いている」なんだそうだ。

「一瞬の風になれ」は3巻揃えると4,515円と若干お高いものの、知り合いのドクターも先日の飲み会で絶賛していたこともあって、今のネルソン デミル氏の超大作を読み終えたらフタバで古本を探してみようと思う。








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